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鋳物概要
レオン自動機は、生地で餡を包む包餡機が主力機種となっておりますが、包餡機には、お菓子用・調理製品用・海外向けや1個ずつ成形する1列仕様から大量生産向けの18列仕様まで多種多様な食品に対応するため機種が多く、通常1台ロットから最大でも20台ロットで機械を製造するため、レオンアルミの鋳造工程も少量多品種生産に適したラインとなっております。
生産ロット・製品サイズ
手作りの砂型鋳造方式
重量1kg~:寸法 ~1.5m以下を得意としています
AC7A等耐腐食性アルミ鋳造を得意としています
鋳造方法と特徴
アルミ合金は、アルミに異種の金属を配合することで多彩な性質になり様々な用途に用いられます。これはJIS規格で16種類規定されており、弊社では下記の材質のインゴットを取り扱っております。材質の詳細はこちらを参考にしてください。
アルミ鋳物素材の耐腐食性
アルミ鋳物用材料の塩水噴霧試験データはグラフの様で、面積当たり1日の減量を比較した結果となります。
耐腐食性で最も優れているのが純アルミ(99%AL)次いでAC7Aとなります。純アルミの鋳物での用途としては導電性が高く粘りがありプレスで変形させられる事から、高圧電線の圧着端子などに用いられており弊社でも製造しております。
AC7Aは純アルミに次いで耐腐食性に優れており、機械的強度も高いことから耐腐食性アルミ鋳物素材として広く使われています。
食品機械では、食品に直接接触する部品はAC7Aを使用しますが、コスト的に高くなるため耐腐食性を求めない構造部品にはAC4CやAC2Bを使用しています。食品機械がメインの弊社では、このAC7Aを多く手掛けており特に近年の食の安全性の高まりからこの需要が増え、最近では比較的大きく偏肉のフレーム等もAC7Aで製作しております。
熱処理による効果
アルミニウムの特徴
アルミの比重は2.7で鉄7.8、銅11.3に比べ非常に軽い金属です。軽量化を目的として航空機や自動車、電車等に広く使われています。
アルミの溶解温度は660℃と鉄の1500℃に比べ低く、少ないエネルギーで溶解できる金属の一つです。アルミは同じ材質を回収して溶解することでリサイクル率が高く、アルミ缶の92%・自動車の91%と非常にエコな金属と言えます。
アルミは空気中の酸素と反応し表面に酸化皮膜を形成します。これをあらかじめ厚い皮膜として形成するのがアルマイト処理(陽極陽極酸化被膜)となります。この被膜は通常10μ程度の厚みでこの内の半分は母材に浸透し半分は厚みが増す被膜となります。したがって鉄の塗装とは異なり剥離しないことが大きな特徴です。
アルミは導電性が良く(銀>銅>金>アルミ)しかも軽量であり、比重量導電性は銅の2倍以上となることから近年では高圧電線はアルミ製になっています。弊社でも高圧電線関連の鋳造部品を製造しております。
アルミ合金は柔らかいイメージがありますが、熱処理で強度や硬度を上げたり、加工性を向上させたり、内部応力除去することができます。駆動部品等は焼入れ硬化、精密機器等寸法精度が要求される部品には応力除去処理を行います。